大阪府立成人病センターがん予防情報センター大阪府がん登録

大阪府がん登録とは がんの罹患と予後 年報・刊行物 登録資料の利用 要領・要綱など 届出方法 ご照会 用語集

用語集

地域がん登録で計測される統計値を中心に、がん登録に関連する用語を集めました。

目 次

  1. がんの罹患数・罹患率 (incidence, incidence rate)
  2. 多重がん (multiple primary cancer)
  3. 年齢調整罹患率 (age-standardized incidence rate)
  4. 累積罹患率 (cumulative incidence rate)
  5. がん患者の受療状況
  6. がん患者の進行度
  7. がん患者の生存率 (cancer survival)
  8. 相対生存率 (relative survival)
  9. がん登録 (cancer registry)
  10. 地域がん登録 (population-based cancer registry)
  11. 院内がん登録 (hospital-based cancer registry)
  12. 全国臓器別がん登録

がんの罹患数・罹患率 (cancer incidence, incidence rate)

がん罹患数とは、一定の期間に、対象とする集団(大阪府がん登録では、大阪府在住者)から、新たに診断されたがんの数。多重がんは、別々に集計される。罹患率は、罹患数を分子とし、対象とする集団の人口 を分母として割り、それに10万をかけて人口10万人あたりの罹患数とする。

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多重がん(multiple primary cancer)

がんの再発・転移・浸潤ではない、新たな独立したがんが、同時性あるいは異時性に発生しうる。例えば、がんの原因となった生活習慣(たとえば喫煙など)が、別の部位のがん発生にも影響する場合(たとえば、喉頭がん治療後の肺がん)。がんの放射線治療、化学療法などが起因となって別のがんが発生する場合(たとえば、化学療法後の骨髄性白血病)。

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年齢調整罹患率 (age-standardized incidence rate)

がんは、高齢になるほど罹患率が高くなるため、人口の年齢構成が異なる集団でがんの罹患率を比較するためには、年齢構成の影響を補正しなければならない。その方法の一つとして用いられる。年齢階級別に罹患率を計算し、標準とする人口集団の重みをかけあわせて計算する。標準人口には、昭和60年日本人モデル人口がよく用いられ、がん罹患率の国際比較には、世界人口が用いられる。

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累積罹患率 (cumulative incidence rate)

0-74歳累積罹患率がよく用いられ、0歳から74歳までの年齢階級別罹患率に、その年齢階級に含まれる年数(通常は5歳階級)をかけあわせたもの。通常、人口千人で示される。0歳から74歳までに、がんに罹患する確率の近似値である。

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がん患者の受療状況

がんと診断された時点における病巣の拡がり(進行度)、がんの診断時に実施された検査、治療をいう。特に、地域住民を対象とした進行度分布は、早期診断の普及度を知るために重要である。

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がん患者の進行度

大阪府がん登録では、がんと診断された時点における病巣の拡がりを、上皮内がん(がんが表層にとどまり、他臓器へ浸潤・転移する可能性のないもの)、限局(がんが原発臓器に限局しているもの)、所属リンパ節転移(原発臓器の所属リンパ節への転移を伴うが、隣接臓器への浸潤がないもの)、隣接臓器浸潤(隣接する臓器に直接浸潤しているが、遠隔転移がないもの)、遠隔転移(遠隔臓器、遠隔リンパ節などに転移・浸潤があるもの)に分類している。所属リンパ節転移と隣接臓器浸潤とをあわせて、限局、領域浸潤、遠隔転移の3群で比較する場合もある。

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がん患者の生存率 (cancer survival)

がんと診断されてから、一定期間(通常は5年、10年)後に生存している患者の割合。がんの医療を評価する重要な指標である。信頼の高い生存率を計測するためには、診断から5年、10年後における患者の生死を把握する予後調査が必要である。

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相対生存率 (relative survival)

がん患者が、がん以外の疾患で死亡する確率は、性や年齢、時代により大きく異なる。性、年齢分布、診断年が異なる集団において、がん患者の予後を比較するために、地域がん登録では、相対生存率を用いている。これは、がん患者について計測した生存率(実測生存率)を、対象者と同じ性・年齢分布をもつ日本人の期待生存確率で割ったものである。

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がん登録 (cancer registry)

がん患者を対象に、診療情報およびその他の情報源から、予め定めた項目について、情報を収集、整理、蓄積し、それを集計、解析することにより、がん医療、がん予防、がん対策を支援、把握、評価する活動を言う。わが国では、地域がん登録、院内がん登録、および全国臓器別がん登録の3種類が行われている。

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地域がん登録 (population-based cancer registry)

特定の地域に居住する住民に発生した全がん患者を対象とするがん登録をいう。対象地域における各種がん統計値(罹患数・率、受療状況、生存率)の整備を第1の目的とする。対がん活動の一環として、現時点でわが国では32道府県市で実施されている。

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院内がん登録 (hospital-based cancer registry)

当該施設で診断・治療を受けた全がん患者を対象とするがん登録をいう。当該施設における診療支援とがん診療の機能評価を第1の目的とする。

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全国臓器別がん登録

学会・研究会が中心となって、臓器別に全国規模で実施されているがん登録をいう。登録への参加は、大学関係と主要施設に限られる。がんの臨床病理学的特徴と進行度の正確な把握に基づく適切な治療指針の確立、進行度分類のあり方などを検討するために実施される。

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最終更新日:2002/04/09