概要

所長からのごあいさつ


平成26年4月1日に研究所所長に就任し、研究所の一つの部門(分子細胞生物学部門)も担当しております。
大阪国際がんセンターの最終目標はがんの制圧であり、研究所はその使命達成のための科学研究的サポートをしています。がん研究は、発がん機構の解析、がん診断、がん治療の3つの分野にわたっており、これらの分野の研究は互いに協調し合いながら進展してきました。研究所ではこれらの研究分野において個性的な仕事を重視し、革新的ながん診断法や治療法の創出に向けて研究を行っております。研究所は病院と同じ建物の中にあるという状況を生かし、臨床と協力した形での研究を行いながら、将来がん治療に役立つポテンシャルを持った基礎的な研究の推進にも力を注いでいきたいと考えています。現在利用されている有効ながん治療戦略も、過去の基礎研究の成果に根差したものが多く、今後もがん制圧の達成に基礎研究の重要性は言を待ちません。
研究所は、現在4部門で活動をしており、特にがん診断に役立つバイオマーカーの探索、ヒトがん細胞を培養するオリジナルな技術を用いたがんの解析と治療法の開発、細胞の持つプログラム細胞死機構の解析を通したがん治療法の開発やがん免疫に関する研究などを強力に押し進めています。
研究所のメンバーは、近隣の大学、大阪大学、京都大学などの連携大学院のメンバーにもなっており、大学院の学生を受け入れ、教育研究指導も行っています。また、研究生やポスドクの受け入れも積極的に行っており、研究の推進をはかっています。
今後は、研究所のこれまでの研究の流れを生かしながら、新規な取り組みにも力を注ぎ、研究所をさらに発展させることにより、がん征圧のための科学的基盤の構築を図りたいと考えています。

大阪国際がんセンター研究所 所長 辻本賀英

概要

研究所では、通常の病院機能では対応できない先端医療技術の導入を促進するとともに、独自の医療技術の開発や将来臨床応用につながる基礎研究を行います。特に、大学や製薬企業と一線を画した研究を行うため、病院と密着した研究が中心になっています。研究組織は生化学、分子細胞生物学、分子生物学、腫瘍免疫学の4部門からなっています。

研究項目は以下の通りです。

  • 1. がん細胞初代培養法の開発と、その特性解析及び臨床応用
  • 2. 細胞死機構の解明とそれを基盤にした新規がん治療法の開発
  • 3. がんの診断マーカー及び治療ターゲット分子の探索
  • 4. がんに対する免疫応答の解析と次世代免疫療法の開発