遺伝子診療部 家族性腫瘍診療科

  • 診療内容 / 実績

遺伝性乳がん卵巣がんの検査、治療、予防に関するご相談を承ります

当診療科では、遺伝性の悪性腫瘍に関するカウンセリングと遺伝学的検査を行っています。特定の遺伝子に変異があることによって発症する家族性(遺伝性)腫瘍は、悪性腫瘍全体からみれば一部の方に限られますが(乳がんの場合、約9-10%)、遺伝子診断を行うことにより、変異による悪性腫瘍の部位がある程度予測できるため、早期発見につながり、疾患によってはリスク低減手術(発症する前に切除する手術)などの措置を講じることができるなど、大きなメリットがあります。
一方で、遺伝性の疾患であることを知ることによる将来不安やお子様に対する責任の重圧、社会的差別の不安など、患者さんとそのご家族が受けるストレスも大きく、生涯にわたって、細かく手厚いケアが必要になります。
当院ではご相談に来られる方が自らの人生を前向きに歩んでいただけるよう、臨床遺伝専門医と認定遺伝カウンセラーがそのお手伝いをしています。

診療の内容

現在、当診療科では、「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」に関する遺伝カウンセリングと遺伝学的検査(BRCA1/BRCA2)を行っています。遺伝性乳がん卵巣がんの遺伝子変異を保因される方に対しては乳腺外科、婦人科の医師と協力して、がんの早期発見に努めるとともに、希望される方にはリスク低減乳房切除やリスク低減卵管卵巣切除を行っています。
 また今後、乳がん卵巣がんだけでなく、大腸がんや胃がん、子宮体がんなどを含めた遺伝性腫瘍の検査が行える遺伝子パネル検査を導入すべく、準備を進めています。

カウンセリングや遺伝学的検査を希望される方へ

ご自身やご家族のご病気が、「もしかして遺伝によるものでは?」と不安に思われる方は、まずカウンセリングを受けていただきます。遺伝性腫瘍の可能性や、検査の方法などをご説明し、検査を希望される場合は原則として後日、採血のためにご来院いただきます。結果が戻りましたら再度、カウンセリングを受けていただきます。その際には結果がどうであったのか、今後どのように対処すればよいのか、ご家族や血縁者はどうすればよいのかについて詳しくご説明し、それぞれの方に合った対処の仕方をご提案させていただきます。
カウンセリングをご希望の方はがん相談支援センターに「家族性腫瘍(遺伝性腫瘍)のカウンセリングを希望」とお電話でお申し込みください。
なお、遺伝カウンセリングや遺伝学的検査は健康保険の適用がなく、自費診療になりますのでご注意ください。

 

お問い合わせ

  • がん相談支援センター: 
    電話06-6945-1181(代表)

    (月~金 10:00~16:00 土日祝日、年末年始(12/29~1/3)は休診

紹介頂く先生方へ

診療いただいている患者さんの家族歴をできる限り伺うように習慣づけることが大切です。同じような悪性腫瘍が家系内に多発している場合は、遺伝性腫瘍の可能性を疑い、一度、遺伝カウンセリングをお勧めしてください。遺伝カウンセリングは押し付けるものではなく、あくまでもクライアントの自発的な意思を尊重しますので、患者さんもしくはご家族の方がご自身で、がん相談支援センターにお電話にてお申し込みいただくようご案内ください。