検診部 消化器検診科

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高度医療政策の担い手として、がんの早期診断・治療に努めます

消化器検診科は、診療面では肝胆膵内科や消化器外科と協力し、胆膵の悪性疾患の診断・治療に当たっています(肝胆膵内科参照)。診断においては、ERCP やEUS を駆使した精密検査を実施しており、治療においては、抗癌剤や放射線治療による癌治療、さらには内視鏡的なドレナージ術を数多くこなしています。開発治験や臨床研究による新規治療にも積極的に取り組んでいます。また、消化器検診科として、特に難治癌である膵臓癌の早期診断システム構築のため、膵臓に特化した体外式腹部超音波検査(膵精密超音波検査)を用い、膵癌の高危険群の方を対象に定期検診(膵癌検診)を実施しています。また、膵臓学会とも連携し、家族性膵がん家系(第一近親者以内に二人以上の膵がん患者を有する家系)の全国登録制度や超音波内視鏡とMRIを用いた膵がんスクリーニング検査を積極的に行っています。
また、当センターでは毎月第3水曜日の14時30分から定期的に膵がん教室を開催しています。膵がん教室では、膵がんの治療中の患者さんへ、さまざまな情報を提供しています。院外で治療中の患者さんやご家族様も、事前予約なしで参加していただくことが可能です。詳細は、当センターホームページのホールイベント情報をご参照ください。

主要疾患

膵がん、胆道がん、肝がん

治療ポリシー

○肝胆膵内科、消化器外科と協力して、肝胆膵がんの検査・診療を行います。
○難治がんの一つである膵がんの早期診断システムの構築に尽力します。

主な検査・治療について

当センターの胆膵悪性疾患診療の特色は、内科外科ともに症例数が非常に多い点です。このため、スタッフの熟練度が高く、診断治療成績の向上に寄与しています(肝胆膵内科参照)。
消化器検診科として実施している膵癌検診は、膵精密超音波検査を用いたシステムであり、日本では当院だけで実施しています。膵精密超音波検査は、通常の超音波検査の1.5倍~2倍の病変検出感度をもっており、本システムでの膵癌の診断は、50%以上がステージの0~Iと膵癌の早期診断を可能にしています。現在は、一般診療では無く、臨床研究として実施しております(5mm以上の膵嚢胞と2.5mm以上の主膵管拡張を有する75歳未満の方を対象としています)
また、2018年春から、血液中のアミノ酸を分析するアミノインデックス®を膵がん検診に追加し、より早期の診断を目指しています。
家族性膵がん家系に対するスクリーニングでは、高率に嚢胞や早期慢性膵炎などの膵がん高リスク所見が存在することがわかってきました。また症状の無い状態(Stage 0)で膵がんが発見されることもあり、今後積極的に取り組んでいく予定です。

主な検査・治療 外来・入院 治療日数
膵がん検診(EUS-FNAもしくはERCP) 入院 5~7日
膵精密超音波検査 外来
化学(放射線)療法 入院 1~2週間

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膵精密超音波(エコー)検査について

膵がんは、早期発見が難しいとされる「がん」のひとつです。この理由は、効率のいい検診システムが確立していないことが原因の一つになっています。当院では、臨床研究の一環として、膵臓に主眼をおいた「膵精密超音波検査」をスクリーニング検査に取り入れ、早期発見の実績をあげています。

①糖尿病の家族歴が無く、最近糖尿病と診断された(もしくは食べ過ぎていないのに、急に糖尿病が悪化した)
②血液検査で膵臓の項目(アミラーゼやCA19-9など)が高いと言われた
③膵臓にのう胞や主膵管拡張があると言われた

などは、膵がんの危険因子と考えられていますので、かかりつけの先生を通して、当院の診療予約をお願いします。膵精密超音波検査を含む検査を実施させて頂きます。但し、この段階で診断が確定するわけではなく、疑わしい所見がありましたら、追加の精密検査(超音波内視鏡など)が必要です。
膵がんが無い場合も、定期的なフォローが必要と診断される場合もあります。膵がんの危険度が低いと診断された場合には、「膵精密超音波検査」を含まない形でフォローさせて頂くか、かかりつけの先生にフォローをお願いする場合があります。本検査はあくまで臨床研究として実施しているものですので、ご理解を宜しくお願い致します。

膵がん検診(臨床研究)
主膵管の軽度拡張や膵のう胞など膵に軽度の異常を認める35~75歳の方が対象。3または6ヶ月毎の膵精密超音波検査(缶入り紅茶などによる胃充満法で膵臓の十分な観察)と年1回の造影CT検査、腫瘍マーカーなどの血液検査を基本とした定期検査を受けていただきます。異常所見を認めた際には造影エコー検査、超音波ガイド下生検やERCP膵液細胞診、超音波内視鏡下膵生検などにより速やかに確定診断を行い、根治を目指すシステムです。平成10年5月の開始以降、平成30年3月末までに大阪府内の健診施設などからのご紹介で膵スクリーニングとして、11,430名余の方が受診されています。又、経過観察としてのべ26,800件実施しています。
細胞診を用いた胆膵内視鏡診断
当科の細胞診を用いた胆膵内視鏡検査と治療には定評があり、根治可能な膵上皮内膵がんの診断を目指し、ERCP膵液細胞診を行っています。その際セクレチンを用いて十分な量の膵液を採取することで細胞診断の成績を向上させています。また超音波内視鏡(EUS)を用いて微小な腫瘤を検出し、超音波内視鏡下膵生検(EUS-FNA)を用いて診断しています。膵液細胞診やEUS-FNAの際、細胞検査士の協力により迅速細胞診を行い、迅速に診断しており、黄疸症例には内視鏡的減黄術(ERBD)も行っています。また最近では超音波内視鏡下腹腔神経叢ブロック(EUS-CPN)も可能となり、膵がん患者さんの疼痛軽減に貢献しています。
化学(放射線)療法
切除不能の膵がんおよび胆道がんについて、病気に応じた治療方法を提案しています。年間約80例の膵臓、約40例の胆道がん(胆管がん、胆のうがん)の実績があり、患者さんのQOL(生活の質)を損なうことのないように、主に外来通院にて治療を行っています。また分子標的薬などの新薬の開発にも積極的に取り組んでおり、治験についても日本でもトップクラスの実績です。
治験情報
治験参加をご希望もしくは検討されている場合には、かかりつけ医からの紹介が必要です。治験には、さまざまな条件や参加人数の制限などがあるため、必ずしもご希望に沿えないこともあります。その場合には、保険診療で認められた標準治療を行うことになります。
治験とは
医薬品の臨床試験の実施に関する基準(厚生省令第28号)を遵守し、厚生労働省から新しい薬の製造の承認を得るために、人における安全性や有効性を調べる臨床試験のこと。
>>現在施行中の治験はこちら

診療実績(平成29年度)

膵がん検診 1,181件
膵定期検査にて経過観察中の累積膵がん発症 36例、うち切除手術 25例(1998~2013)
累積5年生存率:約60%
人間ドック超音波検査 膵・上腹部・乳腺エコー 1,408例
胆膵内視鏡検査 ERCP(膵液細胞診を含む) 85件
超音波内視鏡(EUS) 582件
極細径針を用いた超音波内視鏡下膵生検(EUS-FNA) 238件
内視鏡的減黄術(ERBD) 499件

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学会認定

● 日本消化器病学会認定指導施設
● 日本超音波医学会認定超音波専門医研修施設
● 日本消化器がん検診学会認定指導施設
● 日本消化器内視鏡学会認定指導施設

スタッフ紹介

職 名 氏 名 専門分野 認定医/専門医/指導医
副院長 兼
臨床研究
センター長 兼
部長
片山 和宏 肝臓 日本肝臓学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本内科学会認定医
日本がん治療暫定教育医
副部長 井岡 達也 胆・膵 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医・指導医
日本胆道学会指導医
日本内科学会認定医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器がん検診学会認定医・指導医
副部長 蘆田 玲子 胆・膵 日本内科学会認定医・専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本超音波学会専門医・指導医
日本消化器がん検診学会認定医
レジデント 澤井 麻依子   日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医

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外来診療表

診察室
AM PM AM PM AM PM AM PM AM PM
10 片山
(肝胆膵)
片山
(肝胆膵)
15 髙田
(膵胆)
阿部
(肝胆膵)
福武
(膵胆)
名和
(肝)
福武
(膵胆)
16 上原
(膵胆)
井岡
(胆膵)
上原
(膵胆)
井岡
(胆膵)
髙田
(膵胆)
22 蘆田
(膵胆)
阿部
(肝胆膵)
  蘆田
(膵胆)
23 榊原
(肝)
大川
(肝胆膵)
榊原
(肝)
大川
(肝胆膵)
26 名和
(肝)
  松永
(肝)

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